コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ イノピア・ブラン 白ワイン

HWYS評価
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ イノピア・ブラン
ロテム&ムニール・サウマ(ルシアン・ル・モワンヌ)
フランス ローヌ
アルコール14%
タイプ:白ワイン
生産地:AOC. コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ
品種・原材料:グルナッシュ・ブラン マルサンヌ ルーサンヌ クレレット
飲んだ感想
飲むたびに、心が羽ばたく。
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ イノピア・ブラン
まるで風のように軽やかで、心の奥までスッと染み込んでくる——
そんな白ワインに出会いました。
その名も
「コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ イノピア・ブラン」。
まず驚いたのは、その香り。
グラスを鼻に近づけた瞬間、ふわりと立ちのぼる華やかなアロマ。
白い花束を抱きしめたような幸福感に、一瞬で包まれます。
まるで「これから素敵な時間が始まるよ」と、そっと耳元でささやかれるような予感に満ちていて……
心がワクワク、期待に跳ね上がる。
一口飲めば、その香りの豊かさに見合う洗練された味わい。
キリッとした口当たりの中に、しっかりとした旨みが潜んでいて、
ほんのりと感じる塩味が全体を引き締めてくれる。
ミネラル感が心地よく舌の上をすべり、気づけば、次の一口をすぐに求めてしまう自分がいます。
でも、このワインの真骨頂は、
その**“余韻”**にあります。
飲んでいるうちに、不思議と脳内に「翼」のイメージが広がっていくんです。
広い空を自由に羽ばたくような感覚。
身体はここにあるのに、心だけが軽やかにどこか遠くへ飛んでいくような——
そんな解放感と高揚感。
ただ美味しいだけじゃない。
これはもう、体験するワイン。
何気ない日常が、ほんの少し特別に変わる。
そんな魔法のような一本でした。
醸造所について
グルナッシュの新境地を切り開く
ロテム&ムニール・サウマ(ルシアン・ル・モワンヌ)
ブルゴーニュで“鬼才”と称されるワイン職人、ムニール・サウマ氏と妻のロテム氏が手がけるワイナリー「ルシアン・ル・モワンヌ」は、特級・一級畑のワインを買い付けて熟成・瓶詰めするネゴシアンスタイルで高い評価を得てきました。
そんな彼らが次に選んだ舞台は、南フランスの名醸地ローヌ地方。
きっかけは、ピノ・ノワールとグルナッシュの“テロワール(風土)を映し出す”という共通点に気づいたこと。ピノでブルゴーニュの個性を追い求めてきたムニール氏は、「次はグルナッシュでローヌのテロワールを表現したい」と動き出したのです。
2009年、夫婦でローヌに新たなドメーヌ**「ロテム&ムニール・サウマ」を設立。
ブルゴーニュとは違い、ここでは100%自社畑**にこだわり、栽培から醸造まで全てを自ら手がけています。
ローヌの伝説的ワインメーカー、アンリ・ボノー氏の元で学んだ後、あのシャトー・ラヤスに隣接するという好立地の畑を取得。
現在は、計15haの畑を所有し、シャトーヌフ・デュ・パプに約6ha、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュに約9ha。古木のグルナッシュやムールヴェードルを中心に栽培しています。
まさに、ブルゴーニュの哲学とローヌの情熱が融合した、エレガンスと深みを兼ね備えたグルナッシュの新たな可能性を切り開く存在です。
