トッレ ヴィナリア モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2022｜凝縮した旨みと長い余韻が光るアブルッツォの赤
hwysgroupHWYS評価⭐️⭐️⭐️★
イタリア・アブルッツォ産の「トッレ ヴィナリア モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2022」を、ファクトと実飲記で丁寧に解説。濃厚な旨みと長い余韻が魅力の一本です。
目次
ワインの基本情報
- ワイン名：トッレ ヴィナリア モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2022（TORREVINARIA MONTEPULCIANO D'ABRUZZO DOC）
- 酒類：赤ワイン
- 原産国：イタリア
- 原産地域：アブルッツォ
- ぶどう品種：モンテプルチアーノ（100％）
- 生産者：Torrevinaria（トッレ・ヴィナリア） — カルディのプライベートブランドとしての位置付け
- アルコール度数：13.5%
シャトー（生産者）の特徴と背景
歴史
Torrevinaria（トッレ・ヴィナリア）は、アブルッツォの土壌と地ブドウであるモンテプルチアーノを活かしたワイン生産を行うブランドです。カルディ等の流通チャネル向けに品質と価格のバランスを追求した商品群の一つとして位置づけられています。
所有者
ブランドとして流通業者との連携で市場へ供給されるタイプのワインで、プライベートブランドとしての位置づけが公式に示されています。
畑の特徴（テロワール）
アブルッツォは海からの影響と内陸の高低差が混在する地域で、モンテプルチアーノはそこで豊かな果実味と構造を得やすいブドウです。乾燥と日照により果実の凝縮が生じやすく、色調とタンニンのしっかりしたワインが生まれます。
醸造設備
「モダンな醸造技術を用い、果実味の引き出しと安定生産を重視している」
テイスティングファクト（一般情報）
- モンテプルチアーノ種は、熟した赤系果実の香り、しっかりしたボディ、長い余韻を出しやすい特徴がある。
- アブルッツォ産は比較的コストパフォーマンスに優れ、果実味とタンニンのバランスが良いものが多い。
- アルコール度数13.5％は、過度に重くならず程よい骨格を保つ設計である。
僕が実際に飲んだ感想
色
注ぐと縁に白みがかって瑞々しさを感じさせる、綺麗な赤紫色。中心は深い赤紫で、黒いベールのイメージを想起させる濃度があります。グラスの涙はゆっくりと落ちる印象です。
味わい
一口でまろやかなトロミのある舌触りが広がり、コクと旨みが口腔内に溜まります。喉越しは良く、フィニッシュに少しの苦味とスッキリ感が残り、全体としてパワーを感じさせる構成です。舌残りは強めで余韻が長いのが特徴。
温度変化での違い
提供時の印象では、やや冷やし気味でも香りとバランスは崩れにくく、温度が上がるとよりトロミとコクが現れて旨味が強調されます。
熟成による印象の変化
2022年ヴィンテージは若さを感じさせる要素があり、今飲んで「美味い」と感じる一方で、数年の熟成でさらに丸みと深みが出る可能性を感じます。
どんな景色が見えたか
色や香りから脳裏に浮かぶのは、黒いベールに包まれた美しく妖艶な貴婦人の像。20代から30代の貴婦人が夜の舞踏会で優雅に佇んでいるような、妖しい魅力と気品が混ざった風景が見えました。
総評・どんな人におすすめか
トッレ ヴィナリア モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2022は、力強さとまろやかさを同時に楽しみたい方に最適です。
・一口で感動したい方
・余韻の長い赤が好きな方
・イタリアの品種を手軽に試したい方
に特におすすめします。
まとめ
まずは1本手に入れて、ゆっくり時間をかけて香りと余韻の変化を楽しんでください。最初の一口で「美味い！」と言わせる魔法の体験が待っています。
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